LINE企業アカウントで予約から決済まで!活用事例や効果について解説
目次
LINE企業アカウントでの商品やサービスの予約・決済が簡単にできるとは?
LINEには現在、多くの企業公式アカウントが存在しています。LINEのトーク機能を通して、主に以下のようなサービスが提供されています。
さまざまなお得情報やクーポンなどの配布
各種サービスや商品の予約・購入・支払い手続き
ユーザーはLINEの公式アカウントを友だちに追加することで、お得な情報を受け取れるだけでなく商品の購入や支払い手続きもLINE上で行うことができるため大変便利です。
これらに加え、LINEは2018年10月、LINE Payによる決済までをトーク画面上で完結させられる機能を追加したと発表しました。
これまで、決済については別画面でブラウザを立ち上げるか、LINEアプリ内で「ウォレット」機能に移動する必要がありました。こうした流れを完全にシームレス化し、公式アカウントとのトーク画面でそのまま決済ができるようになったのです。
現時点で正式な導入は、飲食店の予約代行サービス「ぺコッター」のみとなっています。そのほか福岡市の粗大ごみ収集アカウントでの導入が検討されており、現在も実証実験が進められている最中です。
今後はこうした行政サービスへの参入も予想され、LINE上での予約・決済サービスのさらなる拡大が期待されています。
LINEによる予約・決済機能の活用事例を2つ紹介!
ここからは、LINEトーク画面での予約・支払いサービスを活用した事例を2つご紹介していきます。
LINEトーク画面でピザの注文・支払いができる「ドミノ・ピザ」
宅配ピザ大手の株式会社ドミノ・ピザ ジャパンは、2015年9月にLINE公式アカウントを開設。それと同時にLINEのトーク画面を利用してピザの注文から支払いまでを行えるサービスを開始しました。
公式アカウントを友だちに追加し、トーク画面で「ピザ簡単注文」をタップします。
画像引用元URL:https://www.dominos.jp/line
提示されたURLに移動してドミノ・ピザ会員情報(メールアドレス・パスワード)を入力します(会員登録が済んでいない場合は下のURLから先に登録)。
画像引用元URL:https://www.dominos.jp/line
するとピザやサイドメニューの選択画面が開きます。
画像引用元URL:https://www.dominos.jp/line
希望のメニューを選択した後は、配達・持ち帰り、住所、配達時間、支払い方法をトーク形式で答えるだけ。住所はスマートフォンのGPS機能によって提示された現在地を選択するだけと、非常に手軽です。
支払い方法は、現金、LINE Pay、クレジットカードから選ぶことができます。
LINEでEC運用ができる!チャットコマースシステム「Gibbons(ギボンズ)」
「Gibbons(ギボンズ)」は、株式会社ピアラが開発・提供しているチャットコマースシステムです(チャットボットシステムはhachidori株式会社が開発したものを活用)。
LINEやFacebookメッセンジャー上でサービスで、チャットボットと商品登録の設定を済ませるだけですぐにECを始めることができます。
画像引用元URL:https://gibbons.jp/
Gibbons(ギボンズ)を導入すれば一からECサイトを立ち上げる必要もありません。
商品登録などの更新作業も、上の画像のように、トーク画面上にてチャット感覚で行うことができます。
ユーザーはチャットボットと会話するだけで商品の検索・購入・支払い手続きまでを一括して行えるため、非常に手軽です。
画像引用元URL:https://gibbons.jp/
トーク画面で探したい商品に関連したワードを入力すると、チャットボットが自動で商品の候補を提示。欲しい商品を選択し、会員情報および購入金額を確認すると、ブラウザにて決済画面が開きます。
決済方法はクレジットカード、銀行振り込み、代金引換の3つから選ぶことができ、ここまでの操作をすべてトーク画面上で完了させることが可能です。
LINEによる予約・決済機能の活用効果
それでは、上でご紹介した導入事例で実際に見られた効果、または導入によって予想される効果についてご紹介します。
LINEでEC運用ができる!チャットコマースシステム「Gibbons(ギボンズ)」
2015年9月にLINEによるピザの注文・決済サービスを導入した株式会社ドミノ・ピザ ジャパン。導入後半年の2016年3月には、LINEを通した売り上げが2億円を突破し大きな効果を生んでいます。
サービスの利用者は、これまでウェブサイト経由でもドミノ・ピザを利用していなかった新規顧客が7~8割を占めており、継続率も高くなっています。
普段からあまりウェブを利用せず、LINEメインで購買活動を行うユーザー層の獲得に成功しているのです。
「Gibbons(ギボンズ)」
EC・通販サイトでの売り上げは、購入までの操作がスムーズかつ簡単に行えることが大きな要素です。すべての手続きを別ページに飛ばされることなく完結できるGibbons(ギボンズ)であれば、ユーザーの離脱を防いで売り上げアップの効果を狙うことができるでしょう。
Gibbons(ギボンズ)を導入すれば簡単にECのグローバル展開が可能となるため、大幅な市場拡大が実現します。
とくにベトナムやタイなどアジア圏のEC市場は急成長しており、事業拡大のためには国を超えたサービスの提供が必要です。
通常のECサイトではプラットフォームの問題でグローバル展開が難しいケースもありますが、SNSを活用したGibbons(ギボンズ)あればそのような心配もいりません。ベトナムやタイではSNSの普及も進んでいるため、効率的に市場を拡大することができるのです。
こんな活用も可能では?広がるLINE予約・支払い導入シーン
通常、カーシェアリングサービスの予約・支払いを行うには公式ウェブサイトにアクセスするか、別途アプリをダウンロードする必要があります。
カーシェアリングサービスを利用する層としては、車を購入する金銭的な余裕がない、または都市部に住んでいてわざわざ車を買う必要のない、20~30代の男性が多いとされています。
この年代はスマホやSNSの利用者が多い層です。LINEの公式アカウントで、チャットボットなどとのやり取りを通して予約から支払いまでを行えるようになると更なるユーザー層の拡大が狙えるでしょう。
コンビニの食事・弁当宅配サービスの注文・支払い
コンビニ最大手のセブンイレブンは、弁当やミールキットを自宅まで宅配するサービス「セブンミール」を展開中です。
現在はウェブサイトからの注文・支払い手続きとなっていますが、これをLINE公式アカウント上で行えるようになれば、より多くのユーザーが手軽に利用できるでしょう。
またセブンミールの支払い方法は、実店舗で受け取る場合は現金やクレジットカード払い、お届けの場合は口座振替かクレジットカード払いとなっています。LINE Payでの支払いが可能となれば、クレジットカードを持っていないユーザーへもアプローチできるため利用者層の拡大が狙えます。
LINEでの予約・決済によって大きな販促効果が期待できる
今回は、LINE企業アカウントでの予約・決済について、実際の導入事例や効果とともにご紹介してきました。
現在は、パソコンよりもスマートフォンからのアクセスが多くなっている時代です。それに伴い、LINEやFace bookといったSNSの利用者層も拡大し続けています。
上でご紹介した導入事例・効果からも、いかに現代の生活基盤にLINEが浸透しているかが伺えます。
またメールマガジンと異なり、LINEの開封率は抜群に高く、すぐに読まれる確率も高いといわれているのです。
このように大きな効果が見込めるLINEをうまく活用すれば、ウェブだけではアプローチできなかった層へ自社のサービスを効果的にアピールすることができるでしょう。